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日本の性実情(Ⅰ)

[2023.02.07]
今回のテーマは、「日本の性実情

 

このコラムをご覧になっている方々で、「日本の性教育や性関連の文化が進んでいる。」と感じているひとはどれほどいるでしょうか。むしろ遅れている印象をもっているひとが多いのではないかと思います。実は、近年日本の性に関わる文化は大きく変化してきています。

 

 

セックス=タブーな風潮

もともと性関連の悩みや相談をする場合も、親や友達にも少し話しづらい。タブーな雰囲気があるのはみなさん感じたことがあるのではないでしょうか。こうしたことが原因となって、セックス、性病や避妊の話題はあまり大声で話せない風潮がいままでありました。

 

しかし、最近日本でも徐々にこうした話題もオープンに話せるような環境になってきています。昔は学校や人づてに聞くしかなかった性病や性行為の知識なども、いまはインターネットで簡単に検索できますし、性関連の知識を解説するYoutuberやインフルエンサーも増えてきています。

 

日本の性教育

「日本の性教育は遅れている」ということが昔から言われています。アメリカやヨーロッパの先進国では、小学校の時点でも性行為や避妊、LGBTについて詳しく学ぶのに対して日本では保健体育の先生が簡単な話をするだけ。学校の授業では妊娠が成立する仕組みや出産の勉強をすることはあっても、性行為自体や避妊のやりかたについて教えてもらったことがあるひとは少ないと思います。

 

このように今まで不十分といわれていた日本の性教育に関しても変化が起きており、こどもに向けた性教育のセミナーや絵本の出版が増加しています。

 

今年だけで10冊以上、「性教育本」が出版ブーム 背景にある教育への不安 - Yahoo!ニュース

 

先日近所の大きな本屋へ立ち寄りました。ふだん泌尿器科として働いているため、無意識に性教育などの分野の本があるエリアに向かうと驚くほどいろんな性教育の本が置いてありました!

上のニュースのように性教育が広まっていること、また性の知識を学べる方法が増えたことにより昔よりも性行為がオープンで、身近なものとなっている気がします。僕たちよりも一回り年下の世代はセックスをコミュニケーションの一環としてとらえる世代になっているかもしれません。

 

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