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ダーマペン4について

[2023.05.07]
ダーマペンでニキビ跡や毛穴、小じわを改善

顔のニキビ跡やいちご鼻を代表とする毛穴の開き、年齢を重ねると現れる小じわに悩まれている方は多いでしょう。

しかしこれらは一度できてしまうと塗り薬や効果が高いスキンケアアイテムを使用してもきれいに改善することはありません。

今回はこれらの治療法の1つであるダーマペンを紹介します。

 

ダーマペンとは

ダーマペンとは、アメリカのFDAで承認されている主にニキビ跡の治療に用いる医療機器です。2011年に初めてダーマペン1が発売され、徐々に進化し現在ダーマペン4が発売されています。

ペンのような形をした機械でダーマペン4はその先端に33G(直径0.26mm)という髪の毛より細い針が16本ついています。その針で肌に小さな傷をつくり治療を行います。ダーマペン4の場合、1秒間に1920個もの傷をつけますが極力不快感や痛みなどを感じにくい設計がされています。

ダーマペンの主な効果は、

① 線維芽細胞を活性化

② 肌のターンオーバーの活性化

などです。これらはダーマペンが肌につくる小さな傷で皮膚の自然治癒力などが活性化することでもたらされます。

線維芽細胞が活性化すると肌のハリや弾力がアップするため、しわやたるみの解消ができます。肌のターンオーバーが活性化すると、毛穴に詰まった角栓を取り除くことができたりしみやくすみの解消につながります。

また、ダーマペンはその針の長さを0.25mmから2.5mmまで0.1mm単位で調整して肌のさまざまな層にアプローチが可能です。そのためにニキビ跡だけでなく毛穴や小じわにも使用できるのです。

そして、ダーマペンを使用する前に肌に薬剤を塗ることで針で開けた傷にそれらの薬剤を流し肌の奥まで行き届かせます。

使用する薬剤として、しみや角質の滞りに効果があるウーバーピールや肌のターンオーバーを促進させるレチノール、肌の再生を促進する成長因子などがあり、1人1人の悩みに合わせて薬剤を選びます。

ダーマペンは以前まで同様の悩みに対して用いられたダーマローラーと比べてダウンタイムが短いという特徴があります。ローラ状のダーマローラーでは針が斜めに入るため傷が大きくなり肌へのダメージが大きかったのですが、ダーマペンは垂直に穴を作り、かつ速度も調整できるため肌へのダメージを少なくさせることが可能となりました。

 

ダーマペンが向いている人

ダーマペンの治療が向いている人は以下のような悩みを持っている方です。

・クレーターやアイスピック型のニキビ跡がある方

・小じわが気になる方

・開いたたるみ毛穴が気になる方

・肌のハリを高めたい方

 

ダーマペンでの治療の仕方

ここからはダーマペンの治療の方法に関して説明します。

 

 日焼け止めを顔につけている場合は、まず洗顔を行います。

メイク落としは拭き取りタイプのものを用意はしていますが、お肌に合わないこともありますのでメイクはしていない状態でお越しください。化粧水や乳液はつけてきていただいて構いません。

 

 施術中の痛みを緩和するため、麻酔クリームを塗布していきます。

十分に麻酔を効かせるために、そのまま20〜30分程度待ちます。

 

 麻酔クリームを落とし。ダーマペンを使用する部位に薬剤を塗布していきます。

 

 薬剤を塗布したらダーマペンを皮膚に当てていきます。

顔全体に使用する場合、時間は20分程度です。

 

 ダーマペン専用の美容効果のあるクリームを治療部位に塗布して終了です。

 

ダーマペン使用直後は、針が深ければ深いほど使用部位が赤くなりヒリヒリといた刺激感を感じます。24時間も経てば、赤みは落ち着くことがほとんどです。刺激感は1週間から2週間程度持続することがあります。

また、治療後3日程度で皮向けが始まり1週間程度で皮向けが終了します。

 

ダーマペン使用後2週間程度、肌は非常に敏感な状態となります。保湿をいつも以上にしっかり行い、紫外線予防を徹底してください。また、この期間に新しい化粧品やスキンケアアイテムを使用するのはやめましょう。肌に合わない製品であった場合いつも以上にかぶれの症状がひどく出てしまう可能性が高いです。

稀に針が皮膚の中の血管に当たってしまい、内出血を起こしてしまうことがあります。その場合、2週間程度で血液は吸収され色味も落ち着きます。

ニキビ跡や小じわなどをしっかり改善したい場合、程度にもよりますが5回程度治療を繰り返す必要があります。また、肌のターンオーバーの周期に合わせて通う必要があるため半年程度は月1回しっかり通いましょう。

 

著作:藤田悠花 (フジタ ユカ)先生

国公立大学医学部医学科卒業後、医師免許取得。
市中急性期総合病院で研修後、皮膚科の道に行き現在も総合病院で皮膚科診療にあたっている。

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