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淋菌感染症(淋病)

淋病の感染経路について

淋病の病原体である淋菌は高温や低温に弱く、基本的に体外での生存はできません。
そのため空気感染はしませんが、粘膜同士が接触した場合、とても感染しやすい特徴があります。

粘膜を介した主な感染経路として以下のものがあります。

★性行為(オーラルを含む)
★手指やタオル
★母子感染

 

主な感染経路は性行為

淋病も他の性感染症と同様、性行為が主な感染経路です。
1回の性行為での性器への感染率はおよそ20~50%と言われています。

近年、オーラルセックスが一般的になり、咽頭(のど)への感染も増えています。
性器感染した方の10~30%が咽頭にも感染していると報告があります。

 

その他、性行為の1つとして肛門への挿入(アナルセックス)により、性器から直腸の粘膜へ感染する場合や、感染部位の分泌物や粘液の付いた手指から、目(結膜)の粘膜に感染する場合があります。

このように、感染する部位は、性器、喉、目、直腸(肛門)、などいずれも粘膜のある部分です。

 

キスでもうつる?

通常のキスや同じ器を使った食事、回し飲み程度の接触では感染する可能性は低いと言えます。
ただし、ディープキスなどの唾液を介した感染の可能性を否定はできません。

いまのところ、唾液感染に関する学会などでの研究データの報告はされていません。

 

手指やタオルからも感染

淋菌が付着した手指やタオル、下着、アダルトグッズなどから、粘膜を通して感染する場合があります。

★淋菌の付着する恐れのあるもの
★手指
★タオル下着
★アダルトグッズ

 

まれではありますが、淋菌に感染した粘膜や体液を触った指で目をこすると、目(結膜)に感染する恐れがあります。

 

お風呂や洗濯はOK?

感染者と一緒のお風呂に入っても、感染する可能性は低いと言えます。
ですが、パートナーや家族がいる場合、気持ちの問題として治るまでは控えた方が良いでしょう。

入浴はせずシャワーのみ、もしくは自分が入った後はお湯を捨てるなどの対応であれば問題ありません。

洗濯に関しては、分泌物の付いた下着も洗って乾燥させれば全く問題ありません。

淋菌は粘膜の外に出れば弱い菌のため、数時間で死滅します。

そのため、一緒に洗濯した下着から感染はしませんので、ご安心ください。

 

妊娠中・新生児への感染

妊娠中の母親が淋病に感染すると、早産や破水、流産の原因となるため注意が必要です。
妊娠前や妊娠が分かった時点で淋病の検査を行ってください。

女性は淋病の症状に気が付きにくい場合が多く、感染したまま出産すると新生児へ産道感染する場合もあります。

産道感染すると、新生児の目や関節、血液に感染し、重症化すると失明する恐れがあります。

 

感染の心当たりが無い

「心当たりがないけど感染してしまった」という方もいるかも知れません。

しかし淋菌は自然発生しないため、感染したのであれば何かしら粘膜の接触があったことを意味し、以上で挙げた感染経路が考えられます。

感染が疑わしい場合は、以下のような流れで速やかに検査しましょう。

★発病や気になる兆候が見られる。
★パートナーに伝える
★パートナーと共に検査を行う(症状の有無を問わず)
★陽性だった場合、治療を行う
★もし自分やパートナーが発病した場合は、必ず相手にお伝えしてください。

発病の前後2週間以内で性行為があった場合は、症状が無くても感染している可能性があるので2人で検査・治療を行ってください。

 

淋病の検査方法

淋病は重症化すると男女共に不妊症や感染拡大の原因となるため、気になる症状がある方はすぐに検査を行う必要があります。

 

どんな時に検査が必要?

以下のような自覚症状、思い当たる条件があった場合は淋病に感染した可能性があります。

▼排尿時に痛みや膿が出る
▼おりものがいつもと違う(匂い・色など) 
▼喉に痛みや違和感がある(オーラルセックス有)
▼パートナーが感染
▼オーラルを含むセックスでコンドームを未使用

当てはまる場合は必ず検査を受けてください。

 

検査方法について

基本的に検査は感染部位の粘液や尿から検体を採取します。
淋病は症状の現れていない潜伏期間内(2~7日間)からでも検査が可能です。

感染していれば、潜伏期間内でも陽性となります。

万が一、陰性が出た場合も検査方法やタイミング、部位により偽陰性の可能性がありますので、2日~1週間ほど時間をおいてから改めて検査を行ってください。

検査は感染機会から24時間経過後が望ましいとされています。

 

クラミジアとの同時感染

淋病に感染した場合、同時にクラミジアに感染する確率がおよそ20%と言われています。 そのため、淋病に感染した場合はクラミジア感染の可能性があります

現在、淋病とクラミジアを一緒に検査を行っている医療機関や、検査キットもあるので、気になる方は同時に検査を行ってください。

 

検査キットがあれば自宅で検査できる

現在は病院やクリニック以外でも自宅で行える検査キットがあります。
検査キットがあれば、通院する必要もなく人と顔を合わせずに検査が行え、結果を確認できるため便利です。

検査キットはクリニックからの取り寄せや、通販などで市販されているものなどで入手が可能です。

 

淋病の症状

淋病に感染した場合、淋菌は2~9日ほど体内に潜伏したのち発症する場合があります。
男性と女性でそれぞれ症状が異なり、さらに感染場所によっても症状が異なります。

 

男性の性器

男性の淋病の主な症状は淋菌性尿道炎です。

女性に比べ尿道が長い男性に多く見られる症状で、排尿時の熱感、尿道から黄白色の分泌物が現れます。

感染が進行すると、精巣や前立腺まで淋菌が達し炎症を起こす場合があります。
治療せずそのままにしておくと、無精子症など不妊の原因となります。

 

女性の性器

女性の淋病は主に、膣や子宮頸管に感染します。
症状が現れる場合は、排尿時の痛みや熱感、黄色・血液交じりの膣内分泌物が確認されます。

治療せずにいると、子宮頸管から卵管へ感染が広がり、卵管の損傷や子宮頸管炎、子宮外妊娠など不妊の原因となります。

 

性器以外の症状

性器以外の場所でも、粘膜を介して淋菌は感染します。
感染場所は男女共に喉、直腸(肛門)、目に確認されています。

それぞれの箇所で現れる症状は以下のものがあります。

直腸(肛門)

直腸(肛門)への感染は、自覚症状が無い場合が多いと言われています。
現れる症状は以下が確認されています。

  • かゆみや不快感
  • 肛門挿入時の痛み
  • 血便

目(結膜)

目(結膜)に淋菌が感染した場合、淋菌性結膜炎の症状となります。
現れる症状には以下のものがあります。

  • まぶたの腫れ
  • 充血
  • ゼリー状のめやに(膿)が発生する

重症化した場合は失明の恐れがありますので、すぐに治療を受けてください。

 

症状に気が付きにくい?

淋病は多くの感染者のいる病気ですが、感染者の増える理由として「症状に気が付いていない」のが挙げられます。
最初の感染での発症率は50%ほどで、比較的男性の方が症状が出やすいとされます。

女性の場合、男性に比べ自覚症状が無く感染しても症状が現れない、もしくは軽症のため膀胱炎や膣炎と診断されることが多いと言われています。

男女共にのどへの感染も注意が必要です。

のどへの感染も自覚症状があまりない場合が多いと言われています。

症状があった場合も、風邪や別の疾患だと診断され淋病の完治に至らず、淋菌が体内に留まり続けます。

 

放って置くとどうなる?

淋菌は人体に免疫が出来ない特徴があるため、自然治癒することはありません。
症状が出ない場合でも放って置くと、以下の可能性があります。

  • パートナーへ感染させてしまう
  • 他の部位への感染
  • 感染が全身に広がり重症化

「感染したかも」と感じたら早めに検査と治療を行いましょう。

 

淋病の予防方法とは?

淋病の感染予防は主に、以下の2つです。

  • コンドームの使用
  • 多数との性行為を避ける

ただし、これらの予防は100%ではないため、あくまでもリスクを減らすものとお考えください。

感染を拡大させないためにも、なるべく予防を行い感染者に接触したらすぐに検査を受けましょう。

コンドームの使用

コンドームの使用により、性器などの感染部位と直接の接触を避けられます
可能であれば、オーラルセックスの前から付けておくのがベストです。

女性の場合も、性器用のフィルムを使用することで、感染のリスクを減らせます。

多数との性交為を避ける

主な感染経路は性行為なので、多くの方と性行為を行うと感染する確率が高くなります。
そのため性行為は、パートナー以外とはなるべく避けることが感染予防に繋がります。

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